
本日は メルセデス・ベンツ Cクラス(W205)のフロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はメールにてオーディオをよくしたいということでお問い合わせをいただきました。
ですので最初はメールにてご希望のご予算内でのスピーカー交換パターンをいくつかご提案をさせていただきました。
とはいえ、やはり実際にスピーカーを試聴していただいて決めていただいた方が良いのでご来店いただき、実際にスピーカーを聴き比べて内容を決定していただきました。
それで行なった作業を紹介していきます。

スピーカー交換ということなのでドアを作業を行なっていきます。

メルセデス・ベンツ Cクラスですのでサイドミラーの内側部分にツィーターの取り付け位置、そして少し下がったドア上部にミッドレンジが取り付けられています。

まずは内張を取り外します。
そうしますとドア内部はこのようになっております。
スピーカーは内張側に取り付けられていますので内張を外すとドアにはスピーカーがありません。

まずはツィーターを取り付けることから始めますのでサイドミラー内側のパネルも取り外します。
こちらの車両はCクラス(W205)の前期ノーマルオーディオでしたのでツィーターは取り付けスペースはありますがツィーター自体はありませんでした。

ツィーターはなかったのですが、以前作業した際のメルセデス純正ツィーターがありましたので比較のために新しく取り付けるブラムのツィーターと並べてみました。
ちなみにですが、今回はブラムのセットメニューでの取り付けですが、ツィーターを標準のものからアップグレードしていただきまし。
最近、ブラムのシグネチャーシリーズがモデルチェンジしたのですが、その際にほとんどの商品は値上がりしてしまいました。
ただ、販売の仕方(?)が少し変わりまして、ツィーターだけやウーファーだけの変更・アップグレードがお手頃にできるようになりました。
それもあってと思いますが、実際にツィーターを聴き比べていただき、今回はアップグレードした方を選んでいただいております。

先程のブラムのツィーターをパネルに取り付けました。
ブラムのツィーターは小型なので純正と同じくらいのサイズとなっております。
ただ、今回の場合は純正よりも小さいのでそのままではしっかり固定ができませんので、スペーサーとなるリングを作って純正と同じ大きさにして固定をしております。

先程のパネルを車両に取り付けるとこのようになります。
メッシュ越しなのでわかりづらいですが、白色の振動板がうっすらと見えていますね。

ツィーターの取り付けが終わったところでお次にミッドレンジを交換していきます。
ということで内張に取り付けられているミッドレンジにアクセスします。

最初の状態では吸音フェルトがあるのでわかりにくいですが、取り外すとミッドレンジがよく見えるようになります。

ドア上部のこちらですね。

交換していきますのでまずは取り外しです。

スピーカーを取り付ける前に内張の制振作業を行います。
ブラムセットには内張の部分的な制振が含まれておりますので振動しやすそうな場所を選んで部分的に貼り付けをさせていただいております。

スピーカーを取り付けていく前に新旧で比較してみましょう。
左が純正で右がブラムです。
写真でわかるところとしては振動板の違いが大きいですね。
純正はペーパーコーンですが、ブラムはカーボンタイプです。
ペーパーの方は自然な鳴り方をしやすいのが魅力的ではありますが、純正スピーカーの場合には締まりのない感じの音になっていることが多いです。
それに対してカーボンの方は強度のある素材ですのでカチッとはっきりとした音が鳴りやすい特徴があります。

裏側も見てみるとフレームとコンデンサーの違いですかね。
純正の方はフレームが樹脂製なのですが、ブラムの方はアルミ製になっております。
意図的に樹脂製のフレームにして音質向上をするように設計しているメーカーもあるようですが、やはり基本は強度のある方が良いです。
なのでアルミフレームのブラムのスピーカーの方が基本性能が高いフレームとなっております。
フレームの強度で何が変わるの?と言った感じと思いますが、フレームの強度が上がると簡単に言ってしまうと音がクリアになります。
フレームが弱いと音がぶれてしまうようなイメージですね。

ざっと見比べたところでスピーカーの取り付けです。
純正位置に先程のスピーカーを取り付けて、ミッドレンジ用のローパスフィルターも同時に取り付けさせていただきました。

ローパスフィルターはしっかり固定しているのですが、保険としてスポンジテープも貼り付けております。

最後に元々取り付けられていた吸音フェルトを元の状態に戻してミッドレンジスピーカーの交換も完了です。

内張を組み付けると見た目は変わっておりませんが、ツィーター無しの状態からブラムのツィーターが追加となり、ミッドレンジも純正からブラムのミッドレンジに交換完了です!

ドアのスピーカー交換は終わりましたがブラムのセットにはもうひと作業あります。
それが助手席足元奥に取り付けられているウーファーユニットへのローパスフィルター取り付けです。

助手席側のパーツを取り外していくとウーファーユニットが出現します。
こちらは低音を鳴らすことが得意なスピーカーユニットになります。
なので得意な低音だけを鳴らしてもらうようにローパスフィルターを取り付けです。
ローパスフィルターというとピンとこない方もおられますが、逆の表現をするとハイカットフィルターとなります。
ローパスが低音を通す、ハイカットが高音を遮る。と言った感じです。言葉は真逆になりますが意味合いは同じですね。

ということでローパスフィルターとしてコイルの取り付けです。

仕上げにスポンジテープで固定です。
コイルの取り付け、というとただ固定してだけにも見えるかもですが^^;
ウーファーに接続されているスピーカーケーブルを一旦カットしてコイルを割り込ませています。
あとは助手席側のパーツを組み付ければ今回の作業は完了となります。

最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えて納車させていただきました。

と言った感じで本日は メルセデス・ベンツ Cクラス(W205) フロントスピーカーをブラムに交換させていただいた作業を紹介いたしました。