本日はメルセデス・ベンツ GLC200 のフロントスピーカー交換作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は純正オーディオの音質に不満がある。ということでスピーカー交換を検討されたそうです。
ということでスピーカーの相談にご来店いただきました。
当店ではメルセデス用の交換スピーカーとして、マッチ、フォーカル、ブラムの3ブランドをお薦めさせてもらってます。
その中でマッチとブラムは試聴が出来るようにしておりますし、フォーカルも2種類あるうち1種類のサイズ違いを試聴していただけるようにしております。(ちなみにメルセデス用のフォーカルスピーカーは口径が80mmですが試聴可能なのは100mmです)
ということで3種類を比較試聴していただき、熟考いただいた結果 ブラムのスピーカーをお選びいただきました。
ということで作業に取り掛かっていきます。
今回はフロントドアのスピーカーを交換していきますので、まずは内張を取り外すところから作業がスタートです。
といことで内張を取り外す前の状態です。
純正状態のスピーカー構成はドア上部にミッドレンジスピーカーが取り付けられています。
そしてサイドミラー裏のパネルにツィーターが取り付けられていそうな感じなのですが、よく見るとツィーターは無いです。
ということでスピーカー構成はCクラスと同じようになっています。
内張を取り外したドア内部はこのようになっています。
ドア内部の感じもほとんどCクラスと同じだと思います。
まずはツィーターの取り付けから行っていきます。
見た目を変えずにツィーターを取り付けていきますので純正取り付け位置へ取り付けます。
ということで取り外したサイドミラー裏パネルと新しく取り付けるブラムのツィーターです。
ブラムのツィーターはとても小さいですので、そのままの状態では純正ツィーターよりも小さく、うまく固定が出来ないです。
なのでツィーターに一回り大きなリングを取り付けて純正ツィーターのサイズに近づけます。
リングを取り付けると純正よりも少し大きくなってしまうのでパネル側を少しカットして取り付けます。
そうするとピッタリと純正位置にブラムのツィーターを取り付けることができます。
ツィーターをパネルに取り付けることができたらあとはパネルをドアに取り付けてツィーター取り付けは完了です。
ツィーターの取り付けが終わったところで肝心なパーツを取り付けます。
それがツィーター用のハイパスフィルターです。
これがないとツィーターがちゃんと仕事をしてくれませんからね。
ということでドア内部の下の方、邪魔にならないスペースに取り付けをさせてもらっています。
ハイパスフィルターまで取り付けたところでツィーター関係はひと段落ですのでお次にミッドレンジスピーカーを交換していきます。
ということで内張を裏返します。
そうすると静音のためでしょうか、吸音フェルトが一面に取り付けられています。
吸音フェルトは作業の邪魔になりますので一旦取り外します。
そうすると右上の部分にミッドレンジの背面部が見えてきます。
近づいてみるとこんな感じになっています。
先程のスピーカーを交換していきますので取り外します。
スピーカーを取り外したところでまずは内張裏側の制振を行います。
オーディオテクニカのブチル系制振材を振動しやすそうな場所を選び貼り付けております。
内張裏側の制振が終わったところで新しく取り付けるスピーカーと元々のスピーカーを比べてみました。
左がブラムのミッドレンジ。 右が純正スピーカーとなっています。
ブラムのスピーカーはメルセデス用に設計されていますのでフレーム形状が同じになっています。
そしてフレームは純正が樹脂製なのに対してブラムはアルミ製ですので強度がしっかりあります。
ブラムはメルセデスのスピーカーと同じ形状のフレームとなっていますが、取り付けるためのピン(?)が最初はないです。
ですので後から付属しているピンを取り付けて純正と同じ方法での取り付けが出来るようにします。
これで完全にメルセデス対応スピーカーになりました!
あとは裏側もちょっと比較してみると、ブラムの方がしっかりとしたフレームですし、マグネットも強力なものが使われています。
見るからに純正よりも良い音がしそうなスピーカーですよね!
あとは純正と同じようにドア内張にブラムのスピーカーを取り付けです。
純正スピーカーと同じ形状のフレームというだけあって綺麗に取り付けができます。
最後にもともとあった吸音フェルトを元に戻してミッドレンジスピーカーの交換も完了です!
ちなみにフェルトで見えなくなってしまってますが、ミッドレンジ用のローパスフィルターも内張側に取り付け・固定しております。
先程ミッドレンジスピーカーの交換が終わりましたのであとは組み付けなのですが、その前にドア内部の制振も行います。
今回の車両のドアインナーパネルは樹脂パネルで覆われていますのでその樹脂パネルの振動しやすい場所を選び制振シートの貼り付けをしております。
ドア内部の制振まで終わればドアでの作業は全て完了ですので最後に内張を元通り組み付けて完成です。
純正取り付け位置に対応しているスピーカーを取り付けておりますので、見た目を変えることなく交換出来ております。
ツィーターはうっすら周りのシルバーが見えていますが、基本的には見た目が変わることなく取り付けできています。
これでドアスピーカー交換が終わりましたので最後にもうひと作業。
それが助手席足元に取り付けられているサブウーファーへローパスフィルターの取り付けです。
サブウーファー自体は交換しませんので大幅な音質向上はしませんが、それでもローパスフィルターを取り付けることで低音のキレやスピード感が良くなります。
ローパスフィルターは両面テープで固定はしているのですが、それだけでは少し心許ないですので上からスポンジテープを貼り付けて2重に固定しております。
ローパスフィルターを取り付け後はパネルやカーペットなどを元に戻せばこちらも見た目が変わることはありません。
メルセデスにお乗りの方の中にはこのサブウーファーの存在に気がついておられない方もおられますが、見えないところでしっかりと仕事してくれています。
これで今回ご依頼の作業は全て完了致しましたので最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能とツィーターのハイパスフィルターに内蔵されているアッテネーターの調整を行なって納車させていただきました。
と言った感じで本日はメルセデス・ベンツ GLC200 のフロントドアスピーカー交換作業を紹介させていただきました。