本日はメルセデスベンツ C180 のフロントドアスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様は今まではご自身でスピーカー交換などをされていたそうなのですが、お車が輸入車になったことや時間などの制約から今回は交換をしてもらおう!ということでご相談にご来店いただきました。
ご来店をいただきましたのでおすすめさせていただいているスピーカーを3種類聴き比べていただきました。
そのスピーカーはマッチ、ブラム、フォーカルになります。
フォーカルだけはサイズが違うので厳密に比較試聴にはなりませんが、それでも近い状況での聴き比べをしていただき、今回はブラムのスピーカーをお選びいただきました。
それでは作業を紹介していきます。
まずは作業前のドアの状態です。
いつものようにドア上部にミッドレンジスピーカーがありますね。
もう少し近づくとこんな感じです。
ドア上部に10cmのミッドレンジとミラー裏にツィーターがありそうなグリルがあります。
ですが、こちらは前期モデルということでツィーターは取り付けられていませんでした。
せっかくスペースがあるので付けていてほしいですよね^^;
先程の内張を取り外すとこの様になります。
Cクラスのミッドレンジは内張側に取り付けられていますので内張を取り外すとスピーカーもいなくなってしまいます。
内張を取り外したところでまずはツィーターの取り付けから行なっていきます。
ということでサイドミラー裏側にあるパネルです。
裏返すとやはりツィーターはありませんね。
こちらにブラムのシグネチャーシリーズのツィーターを取り付けていきます。
そのツィーターがこちらです。
ブラム シグネチャーシリーズの『S 100N24+』のツィーターになります。
こちらのツィーターはとても小型ですのでほとんどの車両の純正位置に取り付け可能となっております。
ただ、今回の場合ですと小さすぎてスカスカなので純正サイズと同じ大きさになるようにアタッチメントを取り付けてからパネルへ装着します。
ということで取り付け後はこの様になります。
純正と同じサイズになっておりますのでピッタリと収まっています。
この状態でも固定は問題ないのですが、
保険的にスポンジテープでも固定をします。
ここまですればまず外れることは無くなります。
あとはこのパネルをドアに取り付ければ、
ツィーターの取り付け完了です。
取り付けてしまうとほとんどツィーターは見えないですが、光の加減では少しだけ見えますよ。
ツィーターの取り付けが終わったところでパッシブクロスオーバーネットワークを取り付けます。
わかりにくいかと思いますが、ドア下部にスペースがありますのでこちらへ取り付けております。
ツィーターの取り付けが終わったところで次はミッドレンジスピーカーの交換です。
ということで内張を裏返します。
ほぼ全面にフェルトが設置されていますのでわかりにくいかと思いますが、右上の方にチラッとミッドレンジのマグネットが見えています。
こんな感じです。
フェルトがある状態では作業がしにくいのでまずはフェルトを取り外します。
そうするとミッドレンジスピーカーがしっかりと現れますね。
ミッドレンジを交換していきますのでまずは取り外します。
純正スピーカーを取り外したところでせっかくなのでブラムのスピーカーと並べてみました。
左が純正で右がブラムなのですが、ブラムのスピーカーはメルセデス用に設計されていますのでフレーム形状が純正とほとんど同じとなっております。
ただ、純正スピーカーは固定のための突起がありますがブラムの方はありません。
このままでは純正と同じ形状でも取り付けができませんね。
とはいえちゃんと考えられていまして、付属の突起を取り付ければ純正と同じ形状に仕上がります。
これで純正スピーカーと同じ固定方法ができる様になります。
あとはついでに裏側も見比べてみましょう。
純正スピーカーのフレームは樹脂製ですがブラムはアルミ製となっております。
この強度の違いも良い音がしそうな安心感になりますね。
一通り見比べたところで取り付けです。
純正と同じ形状に仕上がっていますので同様の取り付け方でミッドレンジの固定完了です。
内張にスピーカーを取り付けとなるとちょっと気になるのが、内張の共振ですよね。
スピーカーは振動板が前後に振幅することで音を鳴らしていますのでどうしても振動してしまいます。
そして動かされた空気によっても内張が動かされるということもあります。
なので部分的ですが、共振しやすそうな場所を選び内張に制振シートを貼り付けです。
あとは同時にミッドレンジスピーカー用のパッシブクロスオーバーネットワークも取り付けております。
最後にフェルトを元に戻せばドア内張側も作業も完了です。
あとは内張をドアに組み付ければ、
ドアスピーカー交換作業の完了です!
ツィーター、ミッドレンジ共に純正位置への取り付けですので見た目が変わることなくスッキリですね!
メルセデスに乗られている方は内装デザインが過度に変わってしまうことを嫌われる方が多い様に感じますので、見た目が変わらずに音質向上できることは良いですよね。
もちろんドアを閉めて状態でもスッキリです。
これでスピーカー交換作業は完了なのですが、もうひと作業行います。
それはサブウーファーへのローパスフィルター取り付けです。
Cクラス(W205)の前期モデルは助手席足元奥にサブウーファーが取り付けられています。
ただ、こちらのサブウーファーは中音くらいまで鳴らしていますのでこの状態では曇ったような音になりやすくなります。
なのでローパスフィルターを取り付けて低音だけに集中してもらいます。
まずは内装を取り外してサブウーファーが見える状態にします。
先程の状態からサブウーファーに信号を送っているスピーカーケーブルを探して間にローパスフィルターを取り付けます。
これまたわかりにくいですが、サブウーファーの左下あたりにローパスフィルターを取り付けております。
両面テープで固定はしているのですが、もしもに備えてスポンジテープで2重に固定しております。
これでサブウーファーへのローパスフィルター取り付けも完了です。
あとは外した内装を戻して完成です。
これで全ての作業が完了しましたので最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体のバランスを整えてから納車させていただきました。
と言った感じで本日は メルセデスベンツ C180 のフロントスピーカーをブラムのシグネチャーシリーズに交換させていただいた作業を紹介させていただきました。