本日はミニ クーパー のフロントスピーカー交換を行なった作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はスピーカーを交換したい、ということでご来店いただきました。
近頃のミニはＢＭＷと同じスピーカーシステムとなっておりますので、店内にありますＢＭＷ用のスピーカーを比較試聴していただき取り付けるスピーカーをお選びいただきました。

それでは早速作業に取り掛かっていきます。

まずはドアのスピーカーから交換していきますので内張を取り外していきます。
その前に取り外す前の状態です。
ミニもＢＭＷと同じスピーカーシステムだからなのか、ドアスピーカーはドアの中程の高さに取り付けられています。

内張を取り外すとこのようになっております。
ドアの半分くらいの面積がスポンジシートのようなもので覆われています。
そして内張を取り付けている状態の時にスピーカー部分が迫り出しているようなデザインでしたが、その分スピーカーが鉄板から立ち上がっています。

純正スピーカーはこちらです。
ＢＭＷと同じスピーカーですので見た目は同じですね。

先程のスピーカーを取り外すとこのようになります。
今回は土台の部分はそのまま使用しますのでドアに取り付けた状態のままとします。

純正スピーカーが取り外せたところで、新しく取り付けるスピーカーと並べてみました。
ちなみに今回取り付けを行うスピーカーはフランスブランドのブラム『Ｓ１００Ｎ２４』です。
並べてみると似たような形をしていますが、わずかにブラムのフレームの方が小さいです。
あっ、でも振動板のサイズは同じ１０cmとなっていますよ！

フレームが小さいままだと取り付けが出来ないので、ブラムのスピーカーに付属してくるブラケットを取り付けて純正スピーカーと同じサイズにします。
こうすることで車両側を加工することなくスピーカー交換が可能になります。
補足ですが、ミニの内張はスピーカーとのクリアランスが少なく、そのままブラケットを取り付けると内張と干渉してしまうので、少し外周を小さく加工して使用しております。

スピーカーの準備ができたところでパッシブクロスオーバーを先に取り付けます。
『Ｓ１００Ｎ２４』に付属しているパッシブクロスオーバーはツィーター用のハイパスとミッド用のローパスが別体となっています。
ですのでドア内部にはミッド用のローパスのみ取り付けます。

パッシブクロスオーバーの取り付けができたところで、パッシブから出力されているスピーカーケーブルをブラムのスピーカーに接続してドアにスピーカーを取り付けです。
ブラケット固定ねじとスピーカーが少しズレた感じになるのでちょっと変かもしれませんが^^; こうすることで内張と干渉することなく綺麗に取り付けが出来ます。

スピーカーがついたところで仕上げに遮音スポンジを貼り付けて、

内張を組み付けたらドアスピーカーの交換作業完了です！
ドアのスピーカーが変わったところでお次にツィーターの取り付けを行なっていきます。

ＢＭＷの場合はツィーターの取り付け位置はサイドミラー裏が多いのですが、ミニの場合はほとんどがＡピラー部分です。
今回のお車はツィーター無しの車両でしたのでＡピラーは何にもない普通のものになっています。
こういう場合はダッシュボード上にツィーターを取り付ける方法もありますが、今回は純正のパネルを用意してツィーターを取り付けていきます。

ということで取り寄せたピラーが右側になります。
ピラーの根元付近が盛り上がってツィーターを取り付ける部分が用意されています。

新しくブラムのツィーターを取り付けますので純正ツィーターは不要なのですが、パネルに付属してきましたので取り外してブラムのツィーターと並べてみました。
左が純正ですが、シルバーなのでどうやらアルミ振動板のツィーターだと思います。
それに対してブラムは黒色のソフトドーム振動板になります。

そして先程のパネルにブラムのツィーターを取り付けます。
純正のツィーター取り付け位置は横長なので少しスペースが空きますが、それ以外の問題はなく綺麗に取り付けが出来ます。

あとはツィーター用にスピーカーケーブルを引き回してきて、パッシブクロスオーバーを接続して、Ａピラーを元の位置へ取り付けたらツィーターの取り付けも完了です！
運転席から見るとこんな感じになります。

そしてツィーターの正面付近から見るとこんな感じになっております。

これにてスピーカー交換作業は完了致しましたので最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体の音を整えてから納車させていただきました。

と言った感じで、本日はミニ クーパー のフロントスピーカーをブラムのＳ１００Ｎ２４ へ交換した作業の紹介でした。