本日は トヨタ クラウン のスピーカー交換をさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はお車の乗り換えに際してオーディオを良くしたいということでご相談をいただきました。
今回の乗り換えは レクサスからクラウンへの乗り換えで、クラウンはオーディオオプションをつけられたなったそうです。
そうなるとレクサスの時より音質が落ちるだろうから、レクサスの時と同じくらい、もしくはちょっと良いくらいの感じにしたい。と言ったご要望でした。
ご要望的にはふわっとした感じでしたが、2、3提案をさせていただき、その中の1つを案を選んでいただきました。
それでは作業を紹介していきます。
まずはフロントスピーカーの交換から行っていきます。
ということで作業前の状態です。
ドア上部が白っぽいレザーになっていますね。
デザインとしてはかっこいいのですが、作業をする際には汚れやすいので気を遣う色ですね。
先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
近頃のトヨタ車らしくサービスホール部分が樹脂パネルで塞がれているタイプですね。
そしてこちらが今回交換するスピーカーになります。
土台部分は少し楕円形気味なのですが、振動板は丸型ですね。
近頃のトヨタ車でちょくちょく見かけますが、なんでこの形になったのかいつも気になってしまいます(^^;;
ちなみにスピーカーのサイズはちょっと大きめな18cmになっていました。
先ほどのスピーカーを交換なので早速取り外しです。
オーバル型のスピーカー(土台部分)がついているとスピーカー取り付け部の開口部が大きくなるは良いですね。
スピーカー取り付け部がすっきりとしたところでここからは新しいスピーカーを取り付ける作業となります。
まずは取り外したスピーカーの奥に見えている鉄板部分に制振シートを貼り付けていきます。
青色のレアルシルトなのでノーマルバージョンになります。
制振シートをしっかりと貼り付けたあとはその上に音を拡散する効果と吸音する効果を持っているレアルシルトのディフュージョンを貼り付けたらスピーカー裏の制振作業が完成です。
続いてドアにスピーカーを取り付けるための土台となるインナーバッフルを取り付けです。
今回はオーバルタイプのスピーカーというのもありますのでオリジナルでインナーバッフルを制作して取り付けております。
インナーバッフルを取り付けたあとはスピーカーの周りに部分的ですが制振シートを貼り付けていきます。
ここまできたらいよいよスピーカーの取り付けです。
今回取り付けさせていただいたのはカロッツェリアの『TS-Z900PRS』です。
こちら良いスピーカーなのですがドアスピーカーは1つ下のグレードの『TS-V173S』と見分けがつかないのだけが少し残念です(^^;;
とはいえ、内張を取り付けて終えば見えないので良いのかもですね。
スピーカーを取り付けたあとはスピーカーの周りに遮音スポンジを貼り付けです。
これにてドアでの作業は完了となります。
作業後のドア内部はこのように仕上がりました。
今回はパッシブクロスオーバーネットワークはドア内部、ドアの後方に隙間がありましたのでそちらへ取り付けをさせていただきました。
最後に内張を元通りに組み付ければ見た目は変わっておりませんがしっかりとカロッツェリアのスピーカーに交換済みとなっております。
ドアでの作業が完了しましたので次はダッシュボード上のスピーカーを交換していきます。
クラウンはダッシュボードの隅にスピーカーが取り付けられています。
ダッシュボードのカバーを取り外すと見えるようになります。
こちらのスピーカーはトヨタの情報では9cmサイズのスコーカーとなっていました。
ちなみにサウンドオプションのトヨタプレミアムサウンドシステムの場合には同じ場所に9cmスコーカーと2.5cmツィーターのコアキシャルスピーカーとなります。
ということはノーマルオーディオではツィーターが無いってことになりますね。
先ほどのスコーカーを取り外すとこのようにすっきりとした状態になります。
ダッシュボード上のスピーカーを取り外したところで新しく取り付けるスピーカーと並べてみました。
左は取り外した純正スコーカー、右がカロッツェリアの『TS-Z900PRS』の中高音を担当するハイレンジユニットになります。
純正が9cm、カロッツェリアが7.3cmとのことですが、並べてみるとほとんど同じ大きさですね。
同じ大きさなのは取り付けに適していますが、固定方法が違います。
なので、
オリジナルでプレートを作ってカロッツェリアの方に取り付けました。
これで純正スピーカーとほとんと同じ形状となり、同じ固定方法が出来るようになります。
実際に取り付けるとこのようになります。
純正と同じ固定方法ですので綺麗に収まりました。
カバーを元通りに取り付けると見て目の変化もなくすっきりです。
同じ見た目ですがカロッツェリアのハイレンジユニットはミッドレンジとツィーターが同軸上にセットされていますのでトヨタプレミアムサウンドと同じ状態、そしてご希望のレクサスとも同じ状態となります。
これでフロントのスピーカー交換が完了となりましたのでお次はリアスピーカーの交換をしていきます。
まずは作業前の状態です。
フロントと同様に白いレザーが使われていてかっこいいですね。
先ほどの内張を取り外すとこのようになっております。
フロントと比べると形状が違いますのでもちろん違いますが、全体的な雰囲気はフロントと同じような感じですね。
そしてこちらが今回交換していくリアスピーカーです。
リアはフロントとは違い今までのトヨタ車と同じ形状のスピーカーが取り付けられています。
ということでまずは取り外します。
フロントドアと同様にまずはスピーカー裏の部分に制振シートを貼り付けていきます。
お次はディフュージョンの貼り付けです。
スピーカー裏の作業が終われば次はインナーバッフルの取り付けです。
今回はカロッツェリアの金属製インナーバッフルをおすすめさせていただき、採用していただきました。
こちらの金属バッフル、木製のものと比べるとお高いのですが、とても良くできた商品です。
こちらを使うと音質が良くなるのはもちろんですが、金属なので長期間の使用でもいたみが少ないです。
金属なので錆が発生するリスクはあるかもですが、それでも使い物にならないほど錆が大量発生していたものをまだ見たことがないです。(ちょこっと錆っぽいかな?くらいしか見たことないです)
なので良い音にしたい!という方にはおすすめですが、長く今の車に乗る予定、という方にもおすすめしたい商品です。
インナーバッフルの取り付けができればスピーカーの周りに制振シートの貼り付けです。
ここまできたらいよいよスピーカーの取り付けです。
クラウンのリアはツィーター取り付けスペースがありませんので今回はすっきりとツィーターを取り付け可能なコアキシャルタイプを取り付けさせていただきました。
カロッツェリアはツィーターだけのバラ売はあるのですが、ウーファー(ドアスピーカー)のバラ売りがありません。
もしZ900PRSのウーファーだけの販売があればリアドアにZ900PRSのウーファーを取り付ける選択肢もありかもしれないですが、そもそも販売もないので今回はコアキシャルタイプの『TS−1730II 』を取り付けさせていただきました。
スピーカーの取り付け後はスピーカーの周りに遮音スポンジを貼り付けて完成となります。
最後に内張を組み付けるとこちらも見た目は変わりませんがドアスピーカーの交換と一緒にツィーターの追加となっております。
これでフロントとリアスピーカーの交換が完了しましたので最後にサブウーファーの取り付けです。
ですが、サブウーファーの取り付けは配線作業ばかりなので完成状態の紹介です。
今回取り付けたサブウーファーはカロッツェリアの『TS-WX010A』です。
こちらはとても小型で大体ティッシュボックスくらいの大きさになります。
シート下にスペースがあればもう少し大きなサブウーファーが取り付けできたのですが、シート下に取り付け可能なスペースがなかったのでこの小型サブウーファーを助手席足元奥の部分に取り付けさせていただくことになりました。
こちらのサブウーファーは小型なので大きなサブウーファーのようにガンガン低音を鳴らすことはできません。
なのでドアスピーカーの低音をちょっと補助するような感じになります。
ですが、このちょっと補助する感じが意外と良くて、ドアスピーカーの低音と馴染みやすく、「低音が良くなるドアスピーカーだなぁ」といった感じの音に仕上げることができます。
自然な低音の鳴り方がお好みの方には意外とおすすめなサブウーファーとなっております。
ちなみに先ほどはフロアマットを上げた状態の写真でしたが、敷くとこんな感じです。
どうしても少し盛り上がってしまいますが、それでも大きな支障はない程度に収まってくれます。
これで今回の作業は全て完了しましたので最後に、
純正オーディオの音質調整機能やスピーカーのパッシブクロスオーバー、あとはサブウーファーのゲインなどの調整を行い、全体のバランスを整えて完成です。
といった感じで本日は トヨタ クラウン のフロント、リアスピーカー交換と助手席足元奥にカロッツェリアの小さなサブウーファーを取り付けさせていただいた作業を紹介いたしました。