本日は スバル WRX のフロントスピーカー交換と運転席下にパワードサブウーファーの取り付け、そして助手席下にアンプ内蔵のDSPを取り付けさせていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はオーディオ取り付けのご相談に来られた際にはすでに上記のシステムを取り付けたい!ということで大まかなご希望は決まっておられました。
ただ、取り付けるユニットなどは決められたおられませんでしたのでスピーカーから順番に取り付けるユニットを決めていただきました。
全ての取り付けユニット、そして取り付け内容が決まりましたところで商品を取り寄せさせていただき取り付けとなりました。
それでは作業を紹介していきます。
まずはドアスピーカーの交換から作業を始めていきます。
ということで作業前の状態です。
先程の状態から内張を外すと今回交換していくスピーカーが現れます。
WRXはオーバル(楕円型)のスピーカーが取り付けられています。
オーバル型と言っても振動板は丸型というちょっと変な感じのスピーカーです。
オーバルスピーカーの方が良い、ということもないですが、せっかくオーバル型のフレームなら振動板もオーバルで良かったのでは?と思ってしまいますね。
と言った感じで小言のようなことを言ったとしても今回は交換してしまうので関係ないですね。
ということでまずは取り外してしまいます。
スピーカーを取り外してすっきりとしたところでまずはスピーカーケーブルをドア内部に通していきます。
今回はオーディオテクニカの『AT-RS110』を通しております。
こちらのケーブル、去年までは1m当たり880円(税込)だったのですが、1月から値上がりしまして1m当たり990円(税込)になりました。
1m当たり110円の値上がりなのでびっくりするほどではないですが、単純に値上がりなのでちょっと残念ですね^^;
スピーカーケーブルを通し終えたところで次は制振作業を行います。
まずはスピーカーの背面部です。
スピーカー取り付け部の穴が大きいので貼り付けはしやすいのですが、部分制振だとちょこっとしか貼っていないように見えてしまいますね・・・
でも貼り付け量はいつもと同じになっております。
スピーカー背面部に制振シートのレアルシルトを貼り付けたらその上に吸音と拡散効果のあるディフュージョンを貼り付けてスピーカー背面部の制振作業が完了です。
スピーカー背面部の制振が終わったところで次はスピーカー取り付け部の制振です。
今回はサービスホール部分の制振をご依頼いただきましたのでサービスホールを塞ぐ形で貼り付けをさせていただいております。
ただ、WRXのサービスホール部分には中途半端な感じで樹脂パネルが取り付けられていました。
せっかくパネルがあるのでその上から貼り付けをさせていただいているのですが、微妙に隙間のあるパネルです。
もちろん隙間も塞ぐ方で貼り付けはしているのですが、雨水が侵入してくるリスクはいつもより少し高くなると判断させていただきましたので仕上げに元々取り付けられていた防水シートを再貼り付けさせていただいております。
ということで防水シートを戻すとこのようになりました。
これで雨水の心配はないですね。
ただ、この防水シートがついたままだと場合によってはこのシートが振動して微妙に音を出すことがありますので、
シートを押さえつける意味でシートの上に吸音シートを部分的に貼り付けさせていただきました。
これで振動音も発生しにくくなったと思います。
制振作業が終わったところでお次にスピーカーを取り付けるための土台となるインナーバッフルを取り付けです。
今回は純正とどう形状でオリジナル製作させていただきました。
インナーバッフルの取り付けまで終わったところでスピーカーの取り付けです。
今回は試聴の結果、ロックフォードの『P1675-S』をお選びいただきました。
スピーカーを取り付けた後はインナーバッフルの縁にスポンジの貼り付けです。
これにてドアスピーカーの交換は完了なので後は内張を組み付ければ、
ドアでの作業は終了です。
ドアでの作業が終わりましたのでお次にツィーターを取り付けていきます。
WRXはダッシュボードの奥に純正ツィーターがありますが、今回はピラーを加工しての取り付けをご依頼いただきましたので加工をしてツィーターを取り付けるマウント部を作っていきます。
いきなりですが、外した左右のピラーに穴を開けます。
当たり前ですが、同じ位置に同じ大きさの穴を開けていきます。
いきなりなんで簡単に開いている感じですがこの場所や形を決めていくのに意味に時間がかかります。
先程開けた穴に実際にツィーターを固定するリングを取り付けます。
この時に車両で角度をきっちり合わせて固定をしております。
ここまでの作業は見た目的には下準備感がありますが、ここまでの作業で仕上がりが変わってくると考えていますのでこの後のパテを使った作業よりも慎重に作業してますよ。
先程までの作業で取り付けリングの位置と角度が決まりましたので後はパテを盛り付けて、削ってのくりかえしで形を作っていきます。
で出来上がった形が上の写真になります。
まだパテが見えている状態なので不細工かもしれないですね^^;
仕上げに生地を貼り付けて車両に取り付けるとこのようになります。
仕上げてしまえば自然な見た目に仕上がっていると思います。
たまにお客様から言われるのですが、「カーオーディオを知らない人が見ると純正ツィーターと思われるから少し寂しいんだよね」
自然に、純正と見違えると言いますか違和感のない仕上がりを目指しているのでその知らない方の声は狙った通りの声なのですが、オーナー様が少し寂しいと言われると正直少しだけ困ってしまいますね^^;
正面からだとわかりにくい部分もあるかもしれないので少し横から見える助手席側も。
これでスピーカーの交換作業はすべて完了です。
お次はアンプ内蔵タイプのDSPを取り付けていきます。
そのために純正ナビから信号を取り出す必要があります。
その信号を取り出す純正ナビがこちらです。
縦長大画面タイプです。
こちらのタイプを触るのは初めてだったので恐る恐るでしたが、裏側の配線が多くて大変でした。
ですが、無事に必要な信号を取り出して助手席下まで配線していき、
オーディソンの『AP 4.9 bit』を取り付けです。
WRX助手席シート下には純正のユニットが取り付けられていましたが、そのままではスペースが足りませんでしたのでオーナー様に許可をいただき純正ユニットを少し動かしてスペースを作り取り付けをさせていただきました。
そして先程のDSPからRCAケーブルを1本運転席下まで引き回してカロッツェリアのアンプ内蔵シート下取り付けタイプのサブウーファー『TS-WX130DA』を取り付けさせていただきました。
運転席下にはユニットなどいませんでしたので綺麗に取り付けが出来ております。
と言った感じで今回ご依頼いただきました作業が全て完了致しましたので、最後に今回取り付けてオーディソンのDSPを使ってフロント2Way + サブウーファーの音質調整をさせていただき納車させていただきました。
少し補足なのですが、今回のシステムはDSPでコントロールして鳴らすのはフロントスピーカーだけです。
ですが、リアスピーカーは純正ナビと接続したままにしておいて、フェーダーを後ろに動かせばリアスピーカーも鳴らせるようにしておきました。
せっかくついているので純正のままでも鳴らしたい時に鳴らせた方が良いですよね?
と言った感じで本日は スバル WRX のフロントスピーカー交換と運転席下にサブウーファー、助手席下にアンプ内蔵DSP取り付けさせていただいた作業を紹介させていただきました。