本日はアウディ TT のフロントスピーカーを交換させていただいた作業を紹介いたします。
こちらのオーナー様はスピーカーの交換とプロセッサー(DSP)の取り付けの相談を当初はいただいておりました。
ですが、お話を進めさせていただくうちに今回は欲張らずにスピーカーのみで行くこととなり、作業のご依頼をいただきました。
ということで早速作業にとりかかっていきます。
まずはドアのスピーカーから交換していきますので、ドア内張を取り外すところから作業スタートです。
早速内張を取り外すとこのようになっております。
まずはドアの左下に取り付けられているのが純正ウーファーになります。
そしてウーファーの右上の部分にはミッドレンジを取り付けすることが出来るスペースがあります。
今回はTTはミッドレンジはありませんでしたのでフロント2Way構成となっていました。
スピーカーを交換してきますので、まずは先程の純正スピーカーを取り外します。
そして今回は2Wayから3Wayへ変更しますので、ミッドレンジ取り付け部分に貼り付けられていたスポンジテープも取り外します。
これでまずはドアがスッキリとした状態になりました。
純正スピーカーを取り外したところでここからが新しいスピーカーの取り付けですので、まずはインナーバッフルをオリジナルで制作して取り付けます。
ミッドレンジ部分にも同様にインナーバッフルを作って取り付けです。
ただ、ミッドレンジ部分はドアの構造上厚みのあるインナーバッフルが作れませんでした。
なのでいつものMDFではなく、バーチ積層合板にてインナーバッフルを作っております。
インナーバッフルの取り付けまでできたところで、スピーカーを取り付ける前にドアの制振を行います。
今回はサービスホール部分の部分制振をご依頼いただいておりましたが、TTの場合すでにサービスホールは樹脂パネルで塞がれていましたのでその樹脂パネルを補強する形で制振作業を行いました。
ちなみに、右上の樹脂パネルは柔らかいタイプでしたのでレアルシルトで補強して、左下のパネルはかなり強度のあるパネルでしたのでオーディオテクニカのブチル系制振シートを貼り付けております。
後の制振作業と同時にウーファーとミッドレンジスピーカー用のパッシブクロスオーバーも取り付けております。
ドアの制振まで終わればあとはスピーカーの取り付けです。
今回はイタリアブランドのオーディソンのエントリークラスのプリマシリーズを取り付けさせていただきました。
品番は『AP 163』となっております。
スピーカーの取り付けが終わりましたのであとは内張を組み付けるとドアの作業は完成になります。
ちなみにミッドレンジは内張を組み付けるとドア取手部分のところになります。
そしてこのミッドレンジ部分のパネルは元々、穴の空いていないパネルだったのですが、3Way化するために穴の空いているスピーカーグリルタイプのパネルを取り寄せて交換しております。
せっかくミッドレンジを取り付けてもパネルに穴が空いていなければ意味がないですからね^^;
と言った感じでまずはドアスピーカーの交換が完成です!
ドアが終わればお次はツィーターの交換です。
まずはダッシュボードに取り付けられている純正ツィーターを取り外します。
表のスピーカーグリルを取り外してツィーターも取り除きます。
今回はこの純正取り付け位置への取り付けをご希望されましたので、この空いたスペースにオーディソンのツィーターを取り付けます。
ツィーター本体の写真を取り損ねてしまいましたが、無事に純正位置へ取り付け完了です。
オーディソンプリマのツィーターは比較的小型に作られていますので、純正位置への取り付けがしやすいのが特徴ですね!
これでスピーカー交換、2Way構成から3Way構成への変更が終わりましたので、最後にパッシブクロスオーバーのアッテネーターと純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体の音を整えてから納車させていただきました。
と言った感じで、本日はアウディ TT フロントスピーカー交換、2Way構成から3Way構成への変更作業を紹介させていただきました。