カーオーディオ基礎講座 第7回

こちらのページではカーオーディオ基礎講座といった形でカーオーディオの基礎知識や用語解説などを行っております。

カーオーディオは専門用語が多く、分かりにくいことが多いと思います。
そういった分かりにくいことやこれからカーオーディオを始めようと思っておられる方が疑問に思うことなどを出来るだけ分かりやすくお伝えしていこうと思っています。
分かりやすくお伝えすることを目指していますので厳密にはちょっと違うところもあるかと思いますが、まずは大きなイメージをつかんでいただきたいと思っております。
ですので、そういう気持ちで見ていただけたら幸いです。

それでは早速始めていきましょう!

デッドニングの役割

デッドニングの役割

基礎講座 第7回目のテーマは『デッドニング』についてです。

デッドニングってカーオーディオをしようかなとか、すでに始められた方だったら聞いたことある言葉だと思うんですけど、実際に『何をやってるのか』とか『何のためにするのか』ということが分かりにくいかもしれません。
ですので、すごく簡単なところ、基本を今回はお伝えしていこうと思います。

デッドニングをする目的

まずはデッドニングの一番の目的っていうのは、一言で言ってしまえば『音を良くすること』です。
そしてもう一歩踏み込んで言いますと『スピーカーが良い音を奏でるための環境づくりをする』ということになります。

どういった要素で環境を作っているのか

ではそのその環境づくりをするために何をしてるのかと言いますと、『振動を抑制』したり『音の反射をコントロール』したり『逆相音の回り込みを抑制』などを行います。

それではその3点について役割と作業について少し詳しくお伝えしていきます。

振動抑制について

まずは『振動を抑制』についてですが、
音楽を奏でているスピーカーというのは振動板が前後に動いて空気を動かすことで音を出しているのですが、振動板が動くことでどうしても振動が発生してしまい、スピーカーを取り付けている鉄板を揺らしてしまいます。
鉄板部分が揺れてしまうとそこに取り付けているスピーカーにも振動が伝ってしまい、音に対する悪影響がでます。簡単に言うと音が悪くなってしまいます。
ですのでこの音を悪くする原因である鉄板の振動を出来るだけスピーカーに伝わりにくくするように鉄板部分に振動を抑制する『制振シート』を貼り付けます。
こうすることで鉄板部分の振動が抑制され、悪影響を与える振動がスピーカーに伝わることを抑えることが出来るので結果としてスピーカーが良い音を奏でやすくなるということです。

音の反射をコントロールについて

次に『音の反射をコントロール』についてですが、
先ほどもお伝えしたようにスピーカーは振動板が前後に動いて音を出してます。
なので表側にも音が出るんですけど、裏側にもほぼ同じ音を出しています。
スピーカーの裏側にはすぐ鉄板がありますので、裏側から出た音は近くにある鉄板部分などに当たり跳ね返ってきます。
この鉄板に当たりスピーカーに帰ってきた音というのもスピーカーの動きを阻害したり、信号通りの動きをする邪魔をします。
邪魔をするということはやはり音を悪くする原因となりますのでこの鉄板からの反射を少なくするためにスピーカー裏側の鉄板部分などに音を吸う『吸音材』だったり、音がまっすく跳ね返らないように散らす『拡散材』などを貼り付けます。
そうやってスピーカー裏の音を適切にコントロールすることでスピーカーが信号通りの動きをしやすくなりますので結果としてスピーカーが良い音がを奏でやすくなるということです。

逆相音の回り込み抑制について

最後に『逆相音の回り込みを抑制』についてですが、
先ほどもお伝えしましたが、スピーカーは裏側にも同じように音を出しています。
車の場合、スピーカーを取り付ける鉄板部分というのはほとんどの車種でサービスホールという大きな穴が空いてます。
この穴を通ってスピーカーの裏側に出ている音、逆相音がスピーカーの表側に回り込んできてしまいます。
スピーカーの裏側に出ている逆相音というのは簡単に言いますとマイナスの音です。
もちろん表側の音がプラスですので、プラスとマイナスが混ざり合ってしまうと打ち消し合いを起こし『ゼロ』になります。(完全にゼロにはなりませんが聴こえない音が出てきます)
ゼロになるということは決していいことではありませんんで、やはり音を悪くする原因となってしまいます。
なのでスピーカー裏側の逆相音を表側に回り込んでくることを防ぐ為にサービスホール部分を制振シートを使って塞ぎます。
完全に回り込みを防ぐことは出来ませんが、それでも逆相音の回り込みを抑制してあげることによって大幅に打ち消し合いを減らすことができるので結果としてスピーカーからの音が良い状態で聴こえるようになります。

上記でお伝えしました3点、『振動を抑制』『音の反射をコントロール』『逆騒音の回り込みを抑制』がデッドニングの基本となる役割、そしてそれをどのようにして行うかといったところになります。

デッドニングは奥が深いです

デッドニングは突き詰めていくともっと奥が深くて色々やり方で合ったり、考え方などがあります。
奥が深いので各店ごとにやり方だったり考え方などが違ったりするのですが、ほとんどの店で上記の考え方をベースに色々な発展をしているのが現状だと思います。

最後に

といった感じで今回はデッドニングの役割や行っていることの基本的な所を簡単にお伝えさせていただきました。
また機会があればもう少し深堀りしてお伝えすることもあるかもしれないでが、もっと詳しく聞きたい!という方はお店に来ていただけたらもう少し詳しくお話しできますのでお気軽にご来店ください。

今後もこういった感じでカーオーディオの基礎知識があったり用語解説などを行っていこうと思いますので少しでも参考になったなと思っていただけた方はまた次回も見ていただけたら幸いです。

動画もあります

文字を読み込んでいくことが苦手な方のために動画を作りました。
内容としましてはほとんど同じ内容をお伝えしております。

今回も僕がカメラの前で喋っているだけの動画ですので、「観る」というよりは「聞く」と思って見ていただけたらありがたいです(^_^;)

第6回 ツィーターの取り付け位置について

ツィーターとミッドレンジスピーカーが別々になってるモデル(セパレートタイプ)を取り付ける際にはツィーターの取り付け位置についてメリット・デメリット・特徴を伝えしております。

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第8回 インナーバッフルの役割

インナーバッフルって『なぜ必要なのか』『どんな役割があるのか』ということがわからない方のために インナーバッフルについてお伝えしております。

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