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本日はBMW Z4(E89)のキックパネルに取り付けられているウーファーの交換と、アンプ内蔵タイプのDSP(プロセッサー)の取り付け、あとはリアスピーカーの交換をさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのお車は1年半前くらいにフロントドアスピーカーの交換をさせていただいたお車です。
ちなみにその時の作業ブログはこちら↓

今回はもう少し音を良くしていきたい!と言うことでシステムアップのご相談をいただきました。
その中でやりたい項目として、フロントのキックパネルに取り付けられているウーファーユニットの交換。リアスピーカーの交換。そしてDSP(プロセッサー)の取り付け。をご希望されていました。
と言うことでどんなスピーカーを選ぶのか、と言ったところなどを相談させていただきました。
前回のスピーカー取り付けがブラムでしたので、同じブランド・グレードのスピーカーを取り付けていくことになりました。

それでは作業に取り掛かっていきます。

BMWZ4のキックパネルに取り付けられている純正スピーカー

まずはキックパネルのスピーカーから交換していきます。
運転席のアクセルペダルのすぐ横のキックパネルを取り外すとこのようにスピーカーが現れます。
きっちり測ってないので細かなところは分かりませんが、だいたい16.5cmサイズのスピーカーが取り付けられていました。

BMWZ4のキックパネルに取り付けられている純正スピーカーを取り外し

スピーカーを交換しますので、当たり前ですがスピーカーを取り外します。

BMWZ4のキックパネルに取り付けられている純正スピーカーの裏側をデッドニング

取り外したところで次はスピーカーを取り付けていくのですが、その前にスピーカー裏の制振と吸音作業をご依頼いただいておりましたのでまずは制振材を貼り付けていきます。
今回貼り付けているのはオーディオテクニカのブチル系制振材です。

BMWZ4のキックパネルに取り付けられている純正スピーカーの裏側をデッドニング

制振材の貼り付けが終わったところで次に吸音材を貼り付けます。
こちらもオーディオテクニカの吸音材で『AT7570R』を片側1枚ずつ貼り付けております。

BMWZ4のキックパネルにオリジナルインナーバッフルを取り付け

スピーカー裏の制振・吸音処理が終わりましたので次はインナーバッフルです。
既製品で対応しているものはありませんのでオリジナルで作っております。
場所的な制約もありますので外径は純正スピーカーと同じ形。内径は新しく取り付けるブラムのスピーカーに合わせるように作っております。

BMWZ4のキックパネルにブラムのスピーカーを取り付け

インナーバッフルの取り付けが終わったらあとはスピーカーの取り付けです!
今回はフロントドアスピーカーと同じグレードであるシグネチャーシリーズ『 WS 6.85』を取り付けさせていただきました。
(写真をよく見ると4点しかビス固定されていませんが、最後きっちりと8本固定しております)
これにて一旦、キックパネルスピーカーの交換が完了です!
『一旦』と言うのが、このあとスピーカーケーブルの引き換えを行います。
僕がまだキックパネルスピーカーの交換をさせていただいたことがなかったので、その効果や変化を確認させていただくため、あとはその違いを動画にさせていただくために一旦スピーカーを交換して違いを録音させていただきました。
その比較音源は最後に紹介させていただきます。

と言うことで、スピーカー交換だけをさせていただいたところで確認作業を行って、

BMWZ4のキックパネルスピーカーのスピーカーケーブルを交換

もう一度スピーカーを取り外してスピーカーケーブルを新たに引き回します。
今回はオーディオテクニカの『AT-RS110』をお選びいただきました。
スピーカーケーブル関係で補足ですが、こちらのZ4の純正スピーカーケーブルはドアスピーカーとキックパネルスピーカーが並列に接続されていました。
と言うことはアンプ1チャンネルで右前のスピーカー全てを鳴らしている。と言うことです。
今回はこのあとアンプ内蔵DSPの取り付けも行いますので、その時にドアスピーカーとキックパネルスピーカーを別々にコントロール、調整するためにもキックパネルだけ別でスピーカーケーブルを配線いたしました。

BMWZ4のリアスピーカー

キックパネルスピーカーはスピーカーケーブルを接続後、またバッフルに取り付けて完全に完成しましたので、お次にリアスピーカーの交換を行います。
Z4は2シーターですのでリアスピーカーというよりは横のスピーカーと言った感じの位置に取り付けがされています。

BMWZ4のリアスピーカー

表側のグリルを取り外すと純正スピーカーが現れます。
ちなみにミッドレンジのみでツィーターはありませんでした。

BMWZ4のリアスピーカーの取り外し

こちらのスピーカーを交換していきますのでまたまたスピーカーを取り外します。

BMWZ4のリアスピーカーの取り外し

スピーカーの交換だけであればパネルを取り外すまではないのですが、今回はスピーカーを取り付けているパネルの制振もご依頼いただきまいたのでパネルも取り外してしまいます。

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネル

こちらが取り外したパネルになります。

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネルのスピーカー取り付け部

ちなみにこちらがミッドレンジスピーカーの取り付け部です。
リアスピーカーはフレームが小さい方が取り付けられていましたのでブラムのS100N24がピッタリ取り付け可能な取り付け部です。

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネルのスピーカー取り付け部

ただ、ツィーターの方が取り付けスペースはあるものの穴が空いておりません。

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネルのスピーカー取り付け部

ということでカットして取り付け穴を作りました。
これで2Wayスピーカーを取り付ける準備が完了です。

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネル裏

そのスピーカーを取り付ける前にパネルの制振作業を行います。
制振シートを貼り付けるためにパネルを裏返すと吸音シートが取り付けられていました。

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネル裏

その吸音シートを取り外して脱脂(掃除)をした後に、

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネル裏のデッドニング

制振シートの貼り付けです!

BMWZ4のリアスピーカー取り付けパネル裏のデッドニング

そして仕上げにもともと取り付けられていた吸音シートを元に戻してパネル裏側の制振作業も完了!

BMWZ4のリアスピーカーをブラムのスピーカーに交換

あとはパネルを車両に取り付け、そのパネルにブラムのスピーカーを取り付ければリアスピーカーの交換も完了です!
純正ではフルレンジ状態でしたのでが、交換と同時にツィーターを追加して2Wayになっております。

BMWZ4のリアスピーカーグリル

あとはちょっと余談的な感じですが、リアスピーカーグリルには内部にスポンジのシートが貼られていました。
スポンジのシートで中が見えにくくなる分見た目は良いのですが、音抜けが悪くなりますので今回はそのスポンジシートを取り外させていただきました。
向かって左がスポンジ有り、右が取り除いた状態です。
見た目にも音抜けが良くなった感じですよね!

BMWZ4のリアスピーカーをブラムのスピーカーに交換

最後に先程のグリルを取り付ければリアスピーカーの交換も完了です!

最後にアンプ内蔵DSP(プロセッサー)を取り付けていきます。

BMWZ4の純正アンプ

まずは音楽信号の取り出しのために純正アンプを探します。
今回はトランク奥の左側に純正アンプが取り付けられていました。
BMWは普段トランクの左後方に取り付けられていることが多いですが、やはりZ4は他の車両とは少し違うようですね。

BMWZ4のバッテリーから電源取り出し

純正アンプの場所がわかればあとはせっせと配線作業です。
まずはバッテリーから電源を取り出して、純正アンプから音楽信号を取り出して、新しく取り付けるDSP(プロセッサー)へ接続してきます。

あとはその接続をしていくDSPの取り付け位置なのですが、この場所が一番悩みました。
というのが、Z4はちょうど良い場所が少ないからです^^;
当初の打ち合わせでは助手席のシート背面にあるスペースへ取り付けさせていただく予定でしたが、できれば見えないところがいい。というのがオーナー様のご希望でした。
DSPは見えてなくて良いユニットですので、僕もできれば見えないところへ取り付けたいなぁ、と考えていたところ、良い場所を見つけました!

BMWZ4のトランクにアンプ内蔵DSPの取り付け

それがこちらです!

BMWZ4のトランクにアンプ内蔵DSPの取り付け

純正アンプがトランク左奥に取り付けられていたのですが、ちょうどその反対側、右側にちょうど良いスペースがありましたのでそちらへ取り付けさせていただきました。

BMWZ4のトランクにアンプ内蔵DSPの取り付け

内装を組み付けると見えなくなりますし、ルーフの開閉などにも支障なしのいい場所でした。
話がちょっと脱線気味で進んでしまいましたが^^;
無事に見えないところにマッチのアンプ内蔵DSP『PP-86DSP』を取り付けることができました。

これで今回ご依頼いただきまいした作業は全て完了いたしましたので最後に今回取り付けたDSP(プロセッサー)に内蔵されている音質調整機能を使って全体の音を整えて納車させていただきました。

BMWZ4にアンドロイドナビ

ここから少しややこしいお話ですが、
こちらのオーナー様はアンドロイドナビを取り付けられていました。
アンドロイドナビは純正のコマンダーなどでも操作ができるようになっているのですが、どちらかというと独立したユニットになっています。
ですので、今回のDSP取り付けはメインソースは純正オーディオからの信号。
そしてもう一つ別のソースとしてアンドロイドナビの音声を入力しております。
その際にマッチの外部入力オプションである『MEC AUXIN-PP86DSP』を追加しております。

DSP用のワイヤードリモコン

そして音声をアンドロイドナビに切り替えたりボリュームのコントロールをするために有線のリモコンも追加していただき運転席横の操作しやすい場所へ取り付けさせていただいております。

BMW Z4(E89)キックパネルスピーカー交換とアンプ内蔵DSP(プロセッサー)取り付け

今回のブログはいろんな要素がありましたのでちょっとわかりにくい内容になってしまったかもしれませんが^^;
オーナー様には音の変化や取り付け内容に満足していただき、喜んでいただけました!

と言った感じで、本日はBMW Z4 のフロントキックパネルスピーカー交換・リアスピーカー交換・アンプ内蔵DSP(プロセッサー)取り付け作業の紹介でした!

作業前・途中・作業後の比較試聴動画もあります!

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