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本日はBMW Z4(E89)のスピーカー交換作業を紹介いたします。

オーナー様はBMW純正オーディオのはっきりとしない音に不満を持たれていて、スピーカーを交換してみたいということでご来店いただきました。
ご来店していただければ当店はオーディソン・フォーカル・ブラムの3種のスピーカーを比較試聴していただけますので、実際に3種類を聴き比べしていただきました。
その結果、ブラムの音が好みということでブラムのS100N24をお選びいただきました。
取り付け内容は当店のオリジナルセット、BMW専用スピーカー交換ブラムセットです。
それでは早速スピーカー交換を行っていきます。

BMW Z4 ドア内張り

まずは内張りを取り外す前の状態です。
今回はすでにミラー裏部分にツィーターを取り付けるためのパネルがありましたのでこちらのパネルを利用してツィーターを取り付けていきます。

BMW Z4(E89) 純正スピーカー

内張りとパネルを取り外すとこのような感じになっております。
BMWのモデルコードに『E』がつく車両はスピーカーが内張り側に取り付けられている車両が多いのですが、Z4はドアの方に取り付けられていました。

BMW Z4 E89 純正スピーカー取り外し

その純正スピーカーを取り外すと裏側にはパネルが取り付けられていました。
この辺は音響的な意味合いよりは防水のためのパネルだと思われますね。
スピーカーまで取り外しが終わったのでまずはスピーカー周りの制振(デッドニング)から行っていきます。

BMW Z4 E89 ドアデッドニング

振動を抑制するために制振シートを貼り付けたいのですが、純正の防水シートがドア一面に貼り付けられていて制振シートを貼り付けるスペースがなかったので、スピーカーの周りの防水シートをはがしました。

BMW Z4 E89 ドアデッドニング

防水シートをはがしたらあとは貼り付け部分を綺麗に脱脂して、スピーカー取り付け部分の周りにオーディオテクニカの制振シートを貼り付けます。

BMW Z4 E89 ドアデッドニング後は防水シートを元に戻す

制振シートを貼り終えたら防水シートを元どおりに戻します。
防水シートが大きいので元に戻してしまうと制振(デッドニング)した部分がほとんど見えなくなってしまいました^^;

スピーカー周りの制振(デッドニング)が終わりましたので、お次にスピーカーを取り付けていきます。

BMW Z4 E89用のスピーカーインナーバッフル

スピーカーを取り付ける前にまずはインナーバッフルを製作していきます。
BMWの純正スピーカーは基本的に10cmなのですが、スピーカーのフレーム形状が大きい方と小さい方の2種類あります。
ほとんどの車種では大きい方のフレームなのですが、一部小さい方のフレームの車種もありまして、Z4は小さい方のフレームでした。
ですので今回はいつもと違った形状のインナーバッフルを製作しております。

BMW Z4 E89 スピーカー取り付け

そして取り付け方もいつもとちょっと違った取り付け方です。
Z4ドア内部はスペースが思ったよりも限られていまして、いつものようにインナーバッフルの上にスピーカーを取り付けるとスピーカーと内張りのクリアランスがギリギリになってしまいます。
ですので、今回はインナーバッフルの裏側にスピーカーを取り付けております。
ちなみに裏側もパネルがあるので結構ギリギリな感じでした^^;

ブラムS100N24の周りに吸音材貼り付け

そしてスピーカーがドアに付いたらスピーカーの周りに吸音材を貼り付けです。
通常はスピーカー裏にレアルシルトディフュージョンを貼り付けるのですが、スピーカー裏はパネルになってましたので、今回は代わりにスピーカーの周りにオーディオテクニカの吸音材AT7570Rをカットして囲むように貼り付けています。

ブラムスピーカーのハイパスフィルター

順番が逆になってしましましたが、スピーカーを取り付ける前にツィーター用のハイパスフィルターの取り付けとミッドレンジスピーカー用のスピーカーケーブルを引き回しております。

BMW Z4 ピラー裏パネル

ミッドレンジスピーカーの取り付けが終わりましたので次にツィーターを取り付けていきます。
ツィーターを取り付ける場所は純正ツィーター位置なのですが、パネルを取り外したところツィーターは無い状態でした。
いつものツルンとしたパネルならツィーターが無くても自然ですが、スペースもグリルもあるのにツィーターが無いのは不自然な感じですね。

ブラムS100N24のツィーター

ミラー裏のパネルにブラムのツィーターを取り付けるのですが、そのままではブラムのツィーターが小さくガタガタになってしまうので、BMW純正スピーカーを同じサイズの外径にするためにアタッチメントリングを取り付けます。

ブラムS100N24のツィーター取り付け完了

そしてパネルに組み付けるとこんな感じです。
グリル越しですのでわかりにくいですが、よく見るとチラッとブラムのツィーターが見えます。

BMW Z4 E89 純正内張り

ミッドレンジスピーカーの取り付け、ツィーターの取り付けと終われば最後にドア内張りの制振です。
まずは何もしていない状態から、

BMW Z4 E89 純正内張りデッドニング

オーディオテクニカの制振シートを振動しやすい場所を選んで部分的に貼り付けております。

スピーカーグリル

ちなみにですが、Z4のミッドレンジスピーカーグリル部分に金属製のグリルとは別にスポンジが取り付けられていました。

スピーカーグリル

スピーカーの前にはできるだけ障害物が少ない方がいいのでこのスポンジは金属グリルを取り外して撤去させていただきました。
これで少しでも音の抜けが良くなりますね。

これで作業はほぼ終わりですので、あとは元どおり組み付ければ完成です!

BMW Z4 E89 スピーカー交換

内張りを元どおり組み付けてしまえば基本的には見た目の変化はなしです。

BMW Z4 E89 ツィーター取り付け

でもよく見ればツィーターがうっすらと見えるので、ちょっとだけ見た目は変わってます。

BMW Z4 E89 ミッドレンジスピーカー交換

ミッドレンジスピーカーはスポンジを取り外してはいるものの暗い中に黒いスピーカーですので覗き込んでもほとんど見えません^^;

BMW Z4 E89 スピーカー交換後の音質調整

最後に純正オーディオに内蔵されている音質調整機能を使って全体の音を整えてから納車させていただきました。

BMW Z4 E89 スピーカー交換作業

納車の際にはスピーカー交換による音質向上を実感していただいて、喜んでいただけました(^-^)

と言った感じでBMW Z4(E89)のスピーカー交換作業の紹介でした!

追伸。
今回はスピーカー交換前後の音の違いを動画にしてみようと思いまして、スピーカー交換前と交換後の動画を撮影してみました。

音声がカメラ内蔵マイクですので音質がイマイチ・・・
変化がわかりにくいかもしれませんが^^;
動画を見ていただいてスピーカー交換の参考にしていただけたら幸いです。

追追伸。
動画内の楽曲は佐賀県のシンガソングライター 『野副 一喜』さんの曲を使用許可を頂きましたので使わせていただいています。
野副さんのことが気になったらこちらをどうぞ↓
https://nozoekazuki.com

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