ブログ

今日はまたちょっと冷えましたね。
作業をしていると体を動かすので少しは暖かくなるのですが、やはり寒いと体の動きが遅くなってしまうので作業効率が少し悪くなってしまいます(^^;;

そんな今日は年末に作業させていただいた スズキ ワゴンR スティングレーの作業を紹介させていただきます。

オーナー様から音楽を聴くのにもう少し良い音で聴きたい、ということでご相談を受けておりましたが、同時に車内で聴いている音楽が外に漏れると恥ずかしいので出来るだけ音漏れしにくいようにしたい。というご相談も受けました。
音を良くする方法と音漏れを軽減する方法を同時に紹介させていただきながらお話をさせていただいた結果、まずは音漏れを軽減させる作業を行うことに決まりました。

ということで早速作業を紹介していきます。

ワゴンR、ドア内張り取り外し

音楽を外に漏れにくくする作業はドア内部の作業となりますので、いつもと同じようにまずは内張りを取り外していきます。

ワゴンR、純正ドア内部

同時にスピーカーも取り外してしまっていますが、ワゴンRのドア内張りを取り外すとこのようになっています。
今回はドアのアウターパネル、スピーカーの後ろにある鉄板部分に遮音処理を施していきますので純正で取り付けられている防水ビニールを剥がしていきます。

ワゴンR、純正ドア内部

ここで少し解説。
スピーカーは振動板を前後に振幅させることで空気を動かしリスナーに音を届けています。
そして前後に振幅して音を奏でていますのでスピーカーの表側と裏側はほぼ同じ音、音量が発生しています。
車の外に音楽が漏れてしまう大半の原因はこのスピーカー裏側から出ている音で、この裏側の音がスピーカー裏側の鉄板を共振させたり、そのまま鉄板を通過して外に漏れてしまっているからなのです。

ですので今回はスピーカー裏側にあるアウターパネル部分に制振シートを貼り付けて共振を抑えつつ、その上に遮音シートを貼り付けて音が通過しにくくして、車外に音が漏れてしまうことを軽減させていきます。

ということでまずはアウターパネル全面にサイレントコートのブチル制振材を貼り付けます。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル制振

ドアの内部の鉄板ですのでわかりにくいですが、全面に制振シートを貼り付けてしっかりと圧着しております。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル制振

近寄ってみるとこんな感じです。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル制振

これでスピーカー裏側、アウターパネル共振を抑制することができますのでお次はこの上に遮音材を貼り付けていきます。
貼り付ける遮音材はサイレントコートのSC-NI10-1.8です。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル遮音

SC-NI10-1.8は暑さが10mmありますのでウインドーガラスとのクリアランスが少ないところには貼れませんでしたが、貼れる範囲に全面貼り付けています。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル遮音

近寄るとこうなっています。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル遮音

遮音材まで貼り付け終わればスピーカーの背面から出ている音が車外に漏れにくくするための作業完了です!
あとは純正の防水ビニールを元に戻し、スピーカーを取り付けて、

ワゴンR、ドア内部アウターパネル、制振・遮音作業

内張りも元通り組み付ければ作業完了です。

ワゴンR、ドア内部アウターパネル、制振・遮音作業

ちなみに作業前と後で簡易的な音圧測定をしてみました。

遮音作業前
遮音作業前
遮音作業後
遮音作業後

測定画面をカメラで写した写真ですので比べにくいですが(~_~;)
作業前と後では全帯域で音圧レベルが下がっています!
完全に音漏れをシャットアウト!まではいきませんが、これで今までよりは確実に音漏れしにくくなっています。
そして音漏れしにくいということは外の音もフロントドア部分からは入り込みにくくなっているということですので、今までより少しは車内が静かになっているはずです。

そして最後にすでに取り付けられていたサイバーナビの音質調整機能を使ってオーディオの音を整えてから納車させていただきました。

ワゴンR、オーディオ音質調整
ワゴンR、ドア内部アウターパネル、制振・遮音作業

今回は外に音漏れしないように、という少し珍しいかな?というご要望でしたが、同様に車内を静かにする作業も行なっておりますので、走行中のロードノイズやエンジン音、雨の日の雨音が気になっている方はお気軽にご相談くださいね^_^

  • このエントリーをはてなブックマークに追加