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本日、紹介させていただくトヨタ プリウスは昨年末に作業をさせていただいたお車なのですが、ちょっとしたトラブルやハプニングがありまして、年末に3回に分けて作業をさせていただきました。
行った作業を個別に紹介をさせていただこうかとも思いましたが、ちょっとややこしくなるかもしれませんので、今回は3回に分けて行った作業を同時にさせていただいたように紹介させていただきます。

今回のプリウスのオーナー様は当初、当店の中古スピーカー、ダイヤトーン DS−G500の試聴・購入希望でご来店されたのですが、ご来店時にはすでに他のお客様とDS−G500の商談をさせていただいている状態で、しかもほぼ購入が決定している状態でした。
ですので中古でのDS−G500の購入は断念されましたが、ご来店時にスピーカーの試聴をされてDS−G500の音色に一目惚れ!
新品で購入していただくことになりました。

ダイヤトーン、DS−G500

プリウスにはすでに他店にてプロセッサーなど一式オーディオシステムを取り付けておられましたのでパッシブネットワークは不要ということで今回はパッシブレスモデルのDS−G500Lを購入していただきました。

それでは作業の方を紹介していきます。

まずはドア内部の作業から行っていきますのでドアの内張りを取り外していきます。

20プリウス、スピーカー交換

そうすると以前から取り付けておられるカロッツェリアのハイエンドカスタムフィットスピーカー TS−V172A があらわれます。

20プリウス、スピーカー取り付け

内張りを取り外してスピーカーを交換する前にドア内部で別の作業もご依頼いただいたのでまずはそちらから行っていきます。
別の作業というのがオーディオテクニカの内張り用クリップダンパー AT7446とサウンドプルーフィングウェーブ AT7444 の取り付けです。

内張り用クリップダンパーとサウンドプルーフィングウェーブ

以前から内張りからビビリ音がすることが気になっていた、ということで内張りのビビリ音対策として内張りクリップ用のダンパーと内張りとドア鉄板の間用に防音材を用意して取り付けさせていただきました。

20プリウス、内張りクリップ用ダンパーとサウンドプルーフィングウェーブ取り付け

クリップ部分と内張りのフチに貼り付けて、これにて今回の内張りからのビビリ音対策は完了です。
それでは本題のスピーカー交換を行っていきます。

20プリウス、スピーカー交換

当たり前ですがまずはすでに取り付けられているTS−V172Aを取り外します。

20プリウス、スピーカー交換

そして取り付けられていたカロッツェリア専用鉄製インナーバッフルを取り外します。
この鉄製インナーバッフルは非常に良い商品ですのでこのまま使いたいところですが、DS−G500を取り付けるのにそのまま使用することができませんので今回は鉄製バッフルを取り外して当店オリジナルでインナーバッフルを製作させていただくことになりました。

ということでここからはインナーバッフル製作です。
今回は通常のMDFでの製作ではなく、シナアピトン積層合板を使ってのオリジナルインナーバッフルを製作いたしました。

20プリウス用シナアピトン積層合板インナーバッフル

積層合板ですのでMDFとは違い断面が層になっていますので横から見ると綺麗です。
そしてオリジナルでインナーバッフルを製作させていただきますのでちょっとずつこだわりを入れて作らせていただきました。
まずはスピーカー取り付け部、インナーバッフルの内径部分です。

インナーバッフル背圧加工

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、スピーカーから離れて行くほど内径の開口が広がるようにスロープをつけています。
こうすることによりスピーカー裏側の空気が動きやすくなり、スピーカーに余計なストレスがかかりにくくなりますのでスピーカーが自然な音を奏でやすくなります。

インナーバッフル強度アップ加工

もう一つこだわり。
今回は2枚の板を接着剤で貼り合わせて製作いたしましたので貼り合わせ部分の強度を上げるために裏側からビスを追加しています。
接着剤だけでもしっかりとくっつくのですが、ビスがあるとより接着強度が上がるので安心です。

これでインナーバッフルの形は完成ですので仕上げに防水と制振効果のある特殊塗料を塗って仕上げております。

シナアピトン積層合板インナーバッフル

塗料が黒色なので積層合板の断面が見えなくなってしまっていますが、これにてインナーバッフル完成です!
あとはこのインナーバッフルを取り付けるために制振材を部分的に剥がしていきます。
以前取り付けをされたお店さんではインナーバッフルの下にも制振材を貼り付けておられたようですが、当店ではインナーバッフルの下には制振材を貼らずにインナーバッフルを取り付けていますのでオーナー様に確認をして剥がさせていただきました。

インナーバッフル取り付け準備

取り付け部分の制振材を剥がして綺麗な土台が出てきましたので、この部分に先ほど製作したシナアピトン積層合板インナーバッフルを取り付けていきます。

20プリウス、インナーバッフル取り付け

そしてインナーバッフルのフチを制振材で抑えていきます。

20プリウス、インナーバッフル取り付け

ちなみにですが、固定は純正のリベット穴を使ってボルトで3点、さらにビスで3点。合わせて6点で固定させていただきました。
これでスピーカーを取り付ける土台となるインナーバッフルの取り付けができましたのでこの上にダイヤトーンのDS−G500のミッドバススピーカーを取り付けてドアのスピーカー交換完成です。

20プリウス、ダイヤトーンDS−G500L取り付け

これでドアの作業が終わりましたのでお次にツィーターの交換を行っていきます。

20プリウス、スピーカー交換作業

ツィーター交換前のカロッツェリア、TS−V172Aが取り付けられていた状態です。
両面テープにて取り付けられていましたので その両面テープを取り外し、新たに両面テープを使ってダッシュボード上にツィーターを取り付けさせていただきました。

20プリウス、ダイヤトーンDS−G500L取り付け

取り付けにはDS−G500の専用マウントを使って取り付けさせていただいています。
これにてカロッツェリア TS−V172A からダイヤトーン DS−G500Lへの付け替え作業完了です!

スピーカー交換と合わせてもう一点作業のご依頼をいただいておりました。
オーディオテクニカのデジタルトランスポートD/Aコンバーター AT−HRD1の取り付けです。
こちらはすでにオーディオテクニカのHDMIトランスポート AT−DL5HDを取り付けておられましたので、そちらとの入れ替えという形で取り付けさせていただきました。

20プリウス、AT−HRD1取り付け

ちなみに取り付け場所は助手席シート下、すでに取り付けられているプロセッサー、ヘリックスのHELIX−DSP のすぐ隣です。

これでご依頼いただいた作業がすべて終わりましたので最後にプロセッサーの調整機能を使って音質調整をして完成です!と言いたいところでしたが、すでに取り付けられていた外部アンプ、カロッツェリア PRS−A900のゲインがだいぶ高いようでしたのでゲインも調整させていただき、改めてプロセッサーの音質調整を行ってから納車させていただきました。

20プリウス、外部アンプゲイン調整

プリウスのオーナー様は北九州市からのご来店していただきましたが、年末のお忙しい時に3回もご来店していただくことになってしまいまして大変申し訳なかったです。

ですが、最終的に仕上がった音に大変満足していただき、喜んでお帰りいただけたことが僕もたいへん嬉しかったです^_^

今回は3回分の作業と、写真がありましたのでちょっと長くなってしまいましたが、トヨタ プリウスにダイヤトーンのDS−G500Lを取り付け作業の紹介でした!

20プリウス、ダイヤトーンDS−G500L取り付け
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