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本日は スバル WRX S4 のフロントスピーカー交換とサブウーファーを取り付けさせていただいた作業を紹介いたします。

こちらのオーナー様はこの度お車の乗り換えということで新しい車両へのオーディオ取り付けでご相談にご来店いただきました。
ご来店時にはすでにどんなユニットをどのように取り付けたいのかがほとんど決まっておりまして、あとは細かな部分の打ち合わせをさせていただいてから取り付けのご依頼をいただきました。

ということで早速ですが作業を紹介していきます。

スバルWRXS4のフロントドア内張

まずはフロントスピーカーの交換から作業を行なっていきます。
ということで作業前のドアの状態です。

スバルWRXS4のフロントドア内部

先程の内張を取り外すとこのようになっております。
比較的シンプルな感じのドア内部ですね。

スバルWRXS4のフロントドアスピーカー

そしてこちらが今回交換していく純正スピーカーになります。
フレーム形状はオーバル(楕円)型なのですが振動板は丸型という変則的なスピーカーでした。
こうなるのならオーバルタイプのフレームでなくても・・・と思ってしまいますね。

スバルWRXS4のフロントドアスピーカーを取り外し

とは言え今回はこのスピーカーを交換しますので関係ないですが。
ということでまずはスピーカーを取り外してしまいます。
そうするとオーバル型の大きな開口部が出てきました。

スバルWRXS4のフロントドア内部にスピーカーケーブルを通線

純正スピーカーを取り外したところでここからが新しいスピーカーを取り付ける作業となります。
まずはスピーカーケーブルをドア内部に通していきます。
今回はオーディオテクニカのAT-RS180P をお選びいただきましたので通していきます。
以前からですがスバルは車内からドアへの通線チューブが他社とは少し違っています。
この辺は各社いろいろな考えがあって、その考えのもとで設計されています。
なので今回はスバルの考えに沿った形でスピーカーケーブルを通していきます。
「考えに沿って」と言っても設計者と話したわけではないので、あくまで推測ですが。
ということ無事に車内からドア内部にスピーカーケーブルを通し終えました。

スバルWRXS4のフロントドアをデッドニング

スピーカーケーブルを通し終えたので次は制振作業を行なっていきます。
まずはスピーカー背面部から。今回は部分制振ですのでスピーカーの裏側にレアルシルトを貼り付けていきます。
スピーカーの開口部が大きいのでいつもより貼り付け量が少なく見えてしまいますが、いつもと同じ量を貼り付けてます。

スバルWRXS4のフロントドアをデッドニング

レアルシルトをしっかりと圧着した後はその上にレアルシルトのディフュージョンを貼り付けます。
これでスピーカー背面部の制振作業は完了です。

スバルWRXS4のフロントドアをデッドニング

お次はスピーカー取り付け部の鉄板を制振していきます。
今回は全面への貼り付けですのでまずは最初に取り付けられていた防水シートを取り外します。
そうすると出てくるのがサービスホール(大きな穴)を塞いでいる白いパネルです。
こちらはトヨタ車でも見かけることがありますが、トヨタ車の場合はパッキンがついていて防水仕様となっていますがスバル場合は防水パッキンはなく、簡易的に塞いでいる。と言った感じでした。

スバルWRXS4のフロントドアをデッドニング

全面に制振シートを貼り付けて作業完了です!
先程の白いパネル部分はパッキンがなく微妙に隙間がありましたので雨水が入って来ないようにするのにちょっと苦労しました。
苦労はしましたが、どうにか良い感じに仕上げられたと思います。
そして同時にインナーバッフルの取り付けも行いました。
今回取り付けるスピーカーはカロッツェリアですのでそれなら断然おすすめとなります金属製のバッフルです。
ちなみに金属バッフルはモデルチェンジしておりましてトッププレートの色が変わっていました。
そのほかにも付属品が少し変わってましたが、その辺はまた後で紹介します。

スバルWRXS4のフロントドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

スピーカーケーブルを通してドアの制振が終わればいよいよスピーカーの取り付けです。
今回取り付けているスピーカーはカロッツェリアの『TS-Z900PRS』です。
ウーファーだけ見ると『V』スピーカーと違いがわからないのがちょっとだけ残念ですが、音の出方に違いはしっかりありますよ!

スバルWRXS4のフロントドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

スピーカーを取り付け終えたところで鉄製バッフルの付属品の登場です。
モデルチェンジで変わったのがスピーカー周りの遮音スポンジです。
今までも付属していましたが仕様?が変わりました。
今まではスピーカーとインナーバッフルの段差を埋めるスポンジとインナーバッフルと内張の間を埋めるスポンジの2種類で構成されていました。
それが今回は両方の役目を1つのスポンジで行うようになっていました。
作業的にも効果的にも今回の使用の方が良さそうです。

スバルWRXS4のフロントドアをデッドニング

スピーカーの取り付けが終わりましたので後は内張を元通りに組み付ければドアの作業は完了なのですが、その前に内張側も制振していきます。
ということでまずはノーマルの状態です。

スバルWRXS4のフロントドアをデッドニング

内張側が部分的な制振でご依頼いただきましたので振動しやすい場所を選び貼り付けを行なっております。
これで後は内張を組み付ければ、

スバルWRXS4のフロントドアにカロッツェリアのスピーカーを取り付け

ドアスピーカーの交換作業完了です!
とは言えインナーバッフルでのスピーカー取り付けですので作業後の見た目の変化はないです。

スバルWRXS4のピラーにカロッツェリアのハイレンジスピーカーを取り付け

ドアでの作業が終わりましたのでお次にツィーターとミッドレンジが一体となっているハイレンジユニットを取り付けていきます。
ハイレンジユニットはミッドレンジも一緒になっていますのでサイズは一般的なツィーターと比べるとかなり大きいです。
当初はダッシュボード上に取り付けることも候補にありましたが、現物をあてがうとちょうど良いスペースがありませんでした。
そこでオーナー様と相談の結果、ピラーへ付属のマウントを使って取り付けることとなりました。

スバルWRXS4のピラーにカロッツェリアのハイレンジスピーカーを取り付け

とは言え、付属のマウントはダッシュボード上に置くためのもの。
そのまま利用しては少しだけ都合が悪い面もあります。
なので今回はちょこちょことピラーを加工して取り付けです。
まずはピラーに穴開け。

スバルWRXS4のピラーにカロッツェリアのハイレンジスピーカーを取り付け

開けた穴の裏側はMDFを貼り付け。

スバルWRXS4のピラーにカロッツェリアのハイレンジスピーカーを取り付け

で、付属のマウントを取り付けです。
この角度からではどうなってるのかわからないですが、車両へ取り付けると

スバルWRXS4のピラーにカロッツェリアのハイレンジスピーカーを取り付け

このようになります。
細かな話ですが、ダッシュボードへ取り付けるための土台部分を取り外し、ハイレンジユニットを取り付けるケースだけの状態にして取り付けております。
こうなると角度調整が出来なくなりますがその分出っ張りが少なくなりスマートな取り付けとなります。
幸い、今回の場合は角度調整がなくてもかなり良い感じの角度で取り付けができました。
流石にピラーを本格的に加工した時ほどの一体感はないですが、それでもこの見た目なら許容できる方は多いのではないでしょうか?
ちなみにオーナー様には満足していただけました。

スバルWRXS4のピラーにカロッツェリアのハイレンジスピーカーを取り付け

左側はこんな感じです。
流石に運転席側はガラスと被ってしまいましたが、左側は土台部分がない分出っ張りが少ないのでガラスにほぼ被らずに取り付けができました。

これにてフロントスピーカーの取り付け作業は完了です!
次にサブウーファーの取り付けを行なっていきます。

スバルWRXS4のサブウーファーを取り付けるためのボックス

まずはサブウーファーを取り付けるためのボックスを作ります。
近頃は小型サイズのサブウーファーが好まれているのでアンプが一体になったシート下に取り付けるタイプのものが多いですが、今回はサブウーファーとアンプが別体となっているユニットタイプです。

スバルWRXS4のサブウーファーを取り付けるためのボックス

近頃はボックスを作られていただくことも少ないのですが、今回はさらに珍しく変形ボックスです。
この形は取り付け場所の関係でこうなりました。
この時点で取り付け場所がわかった方はすごいかもしれないです。

スバルWRXS4のにカロッツェリアのハイエンドサブウーファーを取り付け

今回ボックスに取り付けるサブウーファーがカロッツェリアのハイエンドサブウーファー『TS-W1000RS』です。
こちらのスピーカーはキレのある低音を鳴らしてくれますのでカロッツェリアのハイエンドスピーカー『TS-Z1000RS』との組み合わせも良いですが、今回の『TS-Z900PRS』とも相性の良いサブウーファーとなっています。

ちなみにサブウーファーの周りに4つブロックが付いているのは下向きに設置するための足となっております。

スバルWRXS4のにカロッツェリアのハイエンドサブウーファーを取り付け

先程のボックスの設置場所ですが、運転席後ろになります。
以前のお車でもこの場所へ取り付けられておられたとのことでこちらの場所への取り付けとなりました。
この場所ならこんなに変則的な形でなくても良かったのですが、

スバルWRXS4のにカロッツェリアのハイエンドサブウーファーを取り付け

運転席をリクライニングできるようにしつつ、ボックス容量を稼ぐために今回の形となりました。
ですのでフルリクライニングしてもシートとボックスが干渉しないようになっております。
そしてスピーカーケーブルを長めにしておりますので、後席に人が乗られる際などにはボックスを動かしてトランクなど別の場所へ動かせるようにもなっております。

スバルWRXS4の運転席下にアンプを取り付け

そして先程のサブウーファーを鳴らすためのアンプは運転席下に取り付けております。
サブウーファーが運転席の後ろということもありますが、助手席下は何かしらユニットがいましたので運転席下への取り付けとなっております。
後はフロントスピーカーのパッシブクロスオーバーネットワークもシート下に取り付けております。
アンプが小型な『PRS-D800』ですのでそれほど広くないシート下でもパッシブと合わせて取り付けができました。

スバルWRXS4のバッテリーから電源の取り出し

後は先程のアンプ用に電源をバッテリーから取り出しております。

これで今回ご依頼いただきました作業は全て完了です。

スバルWRXS4のオーディオ音質調整

最後に取り付けられていたナビを使って音質の調整です。
ちなみに今回のナビにはタイムアライメント機能がありました。なのでフロントチャンネルをハイレンジユニットに、リアチャンネルをドアスピーカーにつなぎ、バイアンプ接続とさせていただきました。
そうするとリアスピーカーは鳴らせなくなってしまいますが、フロントに取り付けた4箇所のスピーカーそれぞれの発音タイミングをずらして耳に同時に届くようにすることができます。
結果としてボーカルの定位感であったり左右のバランスが整いますので違和感が少なく音楽を楽しむことができるようになりますよ!

スバル WRX S4 スピーカー交換とサブウーファー取り付け

と言った感じで本日は スバル WRX S4 のフロントにカロッツェリアのスピーカー TS-Z900PRS を取り付けて、後席足元にカロッツェリアのサブウーファー TS-W1000RS を取り付けさせていただいた作業の紹介でした。

最後にちょっと雑談

正直、スバル車はあまり詳しくないのですが、『S4』のエンブレムが付いているのはなんか良いですね!

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